平安神宮、京都市美術館、動物園のあるあたり岡崎の地を南東に進むと、そこは蹴上(けあげ)という地名です。古くからの由緒あるホテル、都ホテル(最近になってウェスティンが母体になったようですが)があることで知られている場所です。京都の小学生は、この蹴上に、インクラインの跡を見学にきます。
インクラインというのは傾斜鉄道のこと。明治の中頃、琵琶湖から京都へと、舟運・発電・上水道・灌漑用水・工業用水といくつもの壮大な目的をもって、水をひいてくる計画がたてられ、大規模な土木工事が行われました。東京遷都後の京都の衰退を憂えて、なんとか産業を興そうという心意気のもとに、工事は完成しました。これほどの大規模な土木工事を日本人だけで計画し、やりとげたのは、日本では初めてのことでした。
琵琶湖からの疏水は、蹴上の発電所で、落差をもって水を落とします。琵琶湖から蹴上まで疏水を進んできた船は、その落差の部分は通れません。そのことを解決するために作られたのがインクラインというわけです。ここで船は台車に乗せられ、南禅寺の船溜へと運ばれ、またそこから疏水を通って鴨川を下るのです。
一方、上水としては浄水場がつくられ、現在にいたるまで京都市民の水がめは琵琶湖なのです。また、南禅寺・鹿ケ谷あたりの豪邸や、公的施設、いくつかの社寺の庭に疏水の水を引いて、風情のある「流れのある庭」をつくりだしてきました。
蹴上の発電所でできた電気で、日本初の市電が京都を走ったのは有名です。
![]() 蹴上浄水場のツツジ 浄水場の公開日は5/3〜5/6。 5/5に撮影しましたが満開から 2週間ほど経ってしまったらしく、 咲いているのはちらほら。 |
![]() 画面いっぱいにツツジ色が広がる予定でしたのに |
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![]() 浄水場 |
![]() 蹴上の疏水 |
![]() 左の疏水からインクラインへ |
![]() インクライン(傾斜鉄道) |
![]() インクライン |
京都には明治時代に琵琶湖から水をひくための疏水がつくられ、山科〜蹴上〜南禅寺〜岡崎〜川端通〜鴨川へと流れています。蹴上から岡崎に舟を渡すためにインクラインが作られました。
![]() 対岸は岡崎の動物園 ここから疏水は西に延びて鴨川へとつづきます。 |
![]() 琵琶湖疏水の総指揮をつとめた田邊朔郎博士 |
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![]() 南禅寺の境内を通って哲学の道の方へ疏水は続きます。 |
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2002年5月5日撮影
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